弥生会計に振替伝票をインポートする方法を説明します。普通の仕訳と違って、振替伝票(複合仕訳)はちょっと取り込みが面倒です。

弥生会計への振替伝票のインポートはオススメしない

弥生会計に振替伝票をインポートするには、振替伝票独自の形式を設定する必要があります。

識別フラグの設定が面倒なので、振替伝票形式でのインポートはオススメできません。

識別フラグが特殊

弥生会計にエクセルやテキストデータから仕訳をインポートするには、日付や勘定科目だけでなく、たくさんの必須項目を設定しないといけません。

その中の一つに、「識別フラグ」があります。

識別フラグは、単一仕訳なのか、振替伝票なのか、何行目の仕訳なのか、このへんを数値で表しています。

  • 1行の仕訳・・・2000
  • 振替伝票・・・2110、2100、2101

「普通預金/売上」みたいな仕訳なら、識別フラグは2000です。

一方、次のよう仕訳のときは、識別フラグの設定が面倒です。車検費用を払ったときの仕訳を例にして見てみましょう。(金額は適当)

識別フラグ 借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額 摘要
【2110】 租税公課 10,000円 普通預金 125,000円 車検印紙代
【2100】 租税公課 15,000円 重量税
【2100】 保険料 30,000円 自賠責保険料
【2101】 車両費 70,000円 整備費用
合計 125,000円 合計 125,000円

振替伝票のコピーのほうが楽?

振替伝票を弥生会計にインポートするには、上のように、2110、2100、2101を設定しないと正しく取り込まれません。

振替伝票をインポートするより、伝票の複製機能を使ったほうが早いしエラーが起きにくい気がします。

振替伝票のインポート、単一仕訳として取り込むと簡単

弥生会計での経理を効率的に進めるには、振替伝票のインポートはやめたほうがいいと考えています。

でも、「手入力してください」って意味じゃないです。

振替伝票をやめて、単一の複数仕訳としてインポートするなら、識別フラグの設定が不要になるところに注目しましょう。

こうすれば意味は振替伝票と同じ

さきほどの車検の振替伝票をもう一度見てみましょう。

識別フラグ 借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額 摘要
【2110】 租税公課 10,000円 普通預金 125,000円 車検印紙代
【2100】 租税公課 15,000円 重量税
【2100】 保険料 30,000円 自賠責保険料
【2101】 車両費 70,000円 整備費用
合計 125,000円 合計 125,000円

次のような5つの仕訳を作っても意味は同じです。

識別フラグ 借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額 摘要
【2000】 仮払金 125,000円 普通預金 125,000円 車検印紙代
【2000】 租税公課 10,000円 仮払金 10,000円 車検印紙代
【2000】 租税公課 15,000円 仮払金 15,000円 重量税
【2000】 保険料 30,000円 仮払金 30,000円 自賠責保険料
【2000】 車両費 70,000円 仮払金 70,000円 整備費用

仮払金が新たに出てきますが、5つの仕訳で残高はゼロになるので、ないようなものです。

ちなみに、勘定科目は仮払金を使いましたが、余っている科目(複合など)なら何でもいいです。

注目してほしいのが識別フラグです。

振替伝票をインポートするとなると、3種類の識別フラグを使わないといけないところ、単一仕訳なら全部2000でOKです。

インポートを楽に正確にやるなら、単一仕訳がオススメですが、デメリットもあります。

弥生会計の場合、振替伝票の仕訳をダブルクリックすると、次のようにまとまって表示されます。

でも、分解して単一仕訳にすると、5つの取引が全部バラバラになるので、あとで取引を確認するときに見にくいと感じることもあるでしょう。

個人的には、手間をかけずに正しい残高と損益になることを重視しているので、この欠点は仕方ないと割り切っています。

例えば、こんな例のときに便利

弥生会計に振替伝票をインポートする機会は、どんな業種でも出てくると思いますが、一つの例として司法書士事務所を紹介します。

お客さんから振り込んでもらうお金の中に、売上、立替金、通信費、源泉所得税が含まれるので、本来なら振替伝票のオンパレードです。

  • 複合/売上
  • 複合/立替金
  • 複合/通信費
  • 源泉税/複合
  • 普通預金/複合

識別フラグを全部2000で済ませ、5つの単一仕訳に分解してインポートしています。

別の業種でも参考になることもあると思いますので、参考までに是非ご覧くださいね。

弥生会計への振替伝票のインポート、まとめ

弥生会計に振替伝票をインポートするには、識別フラグの設定が面倒です。

識別フラグを一つ一つ手入力するくらいなら、インポートせずに弥生会計に直接手入力したほうが早いです。

ただ、振替伝票じゃなく単一仕訳としてインポートするなら、識別フラグは全部2000なので、設定の手間もミスも減らせます。これはオススメです。

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