弥生会計にはクレジットカード明細の取り込みが可能です。個人事業主や小さな会社の場合、クレジットカードでの取引を中心にすることで経理を劇的に楽にすることができます。クレジットカードの取り込み方法を弥生会計でやってみましょう。

弥生会計にクレジットカード明細を取り込むための準備

弥生会計にクレジットカード明細の取り込みをするには、準備が必要です。まずは必要なものを先に確認しましょう。

今回紹介するのはインストール式の弥生会計

弥生会計には、インストール式とクラウド式があります。クラウド式は、弥生よりもfreeeやマネーフォワードのほうがユーザー数も技術が進んでいる印象で、まだまだ導入している事業主は少ないです。

↓弥生会計16

今回は、弥生会計17などのインストール型のソフトを使っている方向けにクレジットカード明細の取り込み方法を説明します。

カード会社のオンラインページからCSVファイルをダウンロードする

カード会社では、オンラインでクレジットカード会社の利用履歴をダウンロードできます。PDFとCSVの両方の形式をダウンロードできるカード会社が多いですが、弥生会計への取り込みに使うのはCSVです。

弥生会計へのクレジットカード明細の取り込み手順

準備が整ったところで、弥生会計へクレジットカード明細の取り込み手順を説明します。「無事に取り込みを完了させること」、これが今回の目的なので、工夫やテクニックは別の記事を参考にしてください。

クレジットカードのCSVデータを弥生インポート形式に直す

クレジットカード明細のCSVファイルをそのまま弥生会計に取り込めれば最高ですが、インストール型の弥生会計ではそれができません。CSVファイルを弥生会計に対応した形式(インポート形式)に加工する必要があります。

弥生会計インポート形式の必須項目

弥生会計にクレジットカードのCSVファイルを取り込むには、次の25項目の設定が必須となっています。

1.識別フラグ
2.伝票
3.決算
4.取引日付
5.借方勘定科目
6.借方補助科目
7.借方部門
8.借方税区分
9.借方金額
10.借方税金額
11.貸方勘定科目
12.貸方補助科目
13.貸方部門
14.貸方税区分
15.貸方金額
16.貸方税金額
17.摘要
18.番号
19.期日
20.タイプ
21.生成元
22.仕訳メモ
23.付箋1
24.付箋2
25.調整

クレジットカード会社からダウンロードしたCSVファイルには、「日付」「摘要(取引内容)」「金額」しか記載がないので、残りは手動で設定する必要があります。

freeeやマネーフォワードの一番のメリット

freeeやマネーフォワードなどのクラウド系ソフトも弥生会計も同じ会計ソフトですが、freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトはこの加工を省けるところが優れています。

もちろん弥生会計でも工夫すれば、加工をある程度までは自動化することも可能です。

アメックスカードを例に加工してみる

今回は、アメックスカードを例に実際に加工してみます。次の3つの取引があるCSVデータをダウンロードしたとしましょう。

ここから弥生会計形式に加工していきます。

「取引日付」「借方金額」「貸方金額」「摘要」のコピペ

弥生インポート形式のエクセルファイルをあらかじめ用意しておきます。準備といっても、さきほど説明した25項目を順番に並べただけです。なお、エクセルファイルは、特に関数を設定していない単なる表です。

ここに「4.取引日付」「9.借方金額」「15.貸方金額」「17.摘要」、これらをコピーして貼り付けます。(補助は使っていない前提)

取引3つ程度なら手入力したほうが早いので、現実的には関数を設定したエクセルテンプレートを準備しておいて、インポートが早くできるように工夫します。クレジットカードも預金も電子マネーも専用のエクセルテンプレートを作るイメージです。

全部同じとなる必須項目を入力する

「1.識別フラグ」「20.タイプ」「25.調整」、これらは弥生会計特有のもので、取り込みに必要な情報となっています。とりあえず、今回は次のとおりに設定しておけば大丈夫です。

識別フラグ・・・「2000」
タイプ・・・「0」
調整・・・「no」

取り込むと下の赤字のようになります。

「2000」や「」や「no」にはそれぞれ意味があります。「2000」は単一仕訳という意味、振替伝票(複合仕訳)にしたいときは「2111」や「2101」などを使います。弥生会計の弥生会計Q&Aサイトに詳しく書いてあるので、よかったらご覧ください。

ちなみに、振替伝票(複合仕訳)は取り込みや修正が面倒なので、単一仕訳をオススメします。詳しくはこちらの記事に書きました。

残りの項目は自分で設定する

残りは、「5.借方勘定科目」「8.借方税区分」「11.貸方勘定科目」「14.貸方税区分」です。

勘定科目については、次のとおり設定します。


物品購入やサービス利用
→借方勘定科目「水道光熱費」など、貸方勘定科目「未払金」

1ヶ月分のカード代金の支払い
→借方勘定科目「未払金」、貸方勘定科目「普通預金」

今回は「未払金」を使っていますが、「アメックス」という勘定科目を作ってしまったほうが便利です。そんな工夫は別の記事にまとめました。

税区分は、借方は「課税対象仕入8%」、貸方は「対象外」しておけばよいです。
(上の画像では「課税仕入内8%」です。これでやったらエラーメッセージが出ました)

CSVデータに変換する

必須項目を設定したら、このエクセルファイルをCSVファイルに変換して保存します。サンプルのエクセルには番号などを付けていますが、CSVファイルに変換するときにはこれらを削除します。そうでないと弥生会計でインポートするときにエラーが出ます。

個人事業や小さな会社の社長はクレジットカード利用で経理が楽になる

弥生会計でもfreeeでもマネーフォワードでもいいのですが、クレジットカードの取り込みができる会計ソフトを使っているなら、クレジットカードは大いに活用すべきです。

現金取引の場合、レシートアプリを使うか手作業で入力のどちらかです。でも、レシートアプリはまだまだ精度が低いので、現金取引は手入力が今でも主流です。

また、レシートや領収書が見当たらない場合、経費計上がもれてしまうこともあります。クレジットカードなら、データとして利用履歴が残るので、経費の計上漏れを防ぐ効果もあります。(レシート等は捨ててはいけませんが)

クレジットカード明細の弥生会計への取り込み、まとめ

クレジットカードの明細は弥生会計への取り込みが可能です。「日付」「金額」「摘要」のデータがCSVにまとめっているので、加工は必要でも普通に入力するよりはだいぶ楽に処理することができます。もちろん、もっと楽する方法もありますから、いったん取り込みがうまくできたら、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。