弥生会計には預金口座のCSVファイルを取り込むことができます。弥生会計オンラインやfreeeといった自動連携していない弥生会計の場合、預金口座のCSVファイルを加工する一手間が必要です。紙の通帳を見ながら弥生会計に入力していくよりは、時間も手間もミスも減るので、一度試してみてはいかがでしょうか?

預金CSVファイルの弥生会計への取り込み手順

銀行預金口座のデータを弥生会計に取り込む手順を説明します。オンラインバンキングから預金データを取得、弥生会計方式に加工、弥生会計でインポート(取り込み)します。

1.オンラインバンキングからデータを取得する

まず、オンラインバンキングにログインして、データを取得します。メガバンクや信金などはオンラインバンキングの開設手続きをしてから使えるようになります。

なお、オンラインバンキングは契約しているだけで月額課金される銀行もあるので、オンラインがメインなら無料で使える銀行に変えたほうがよいでしょう。

2.弥生会計形式に加工する

オンラインバンキングからダウンロードした預金データは、あくまで「日付」「金額」「取引相手」が順番に記載されているだけの状態です。弥生会計に取り込むには弥生会計形式に加工しないといけません。今回は、この部分を後ほど詳しく説明します。

3.弥生会計にインポートする

弥生会計に取り込める形式に直したら、あとは弥生会計で取り込み処理をするだけです。弥生会計→仕訳日記帳→インポート、この手順で取り込みましょう。

預金口座CSVファイルを弥生会計形式へ加工する方法

それでは、預金口座のCSVファイルを弥生会計形式に加工する方法をお伝えします。基本的な変更方法から説明していきます。

弥生会計形式にはルールがある

弥生会計に取り込めるCSVファイルには、順番や記載方法に細かい決まりがあります。同じ弥生製品でも、「弥生会計」と「やよいの青色申告」でもルールが変わってきますので、バージョンアップや使っているソフトのルールをときおりチェックする必要があります。

今回は、「弥生会計17」を例とします。

インポート必須項目

弥生会計の場合、CSVファイルに次の項目が順番通りに入っている必要があります。

1.識別フラグ
2.伝票
3.決算
4.取引日付
5.借方勘定科目
6.借方補助科目
7.借方部門
8.借方税区分
9.借方金額
10.借方税金額
11.貸方勘定科目
12.貸方補助科目
13.貸方部門
14.貸方税区分
15.貸方金額
16.貸方税金額
17.摘要
18.番号
19.期日
20.タイプ
21.生成元
22.仕訳メモ
23.付箋1
24.付箋2
25.調整

全25項目のうち、下線付きの10項目が指定されていないと弥生会計では取り込めません。なお、弥生会計では「摘要(取引内容)」は必須とされていませんが、空欄だと内容が分からないので困ります。よって、現実的には摘要も必須項目です。

ゆうちょ銀行を例に加工してみる

今回は、ゆうちょ銀行を例に実際に加工してみます。次の5つの取引があるCSVデータをダウンロードしたとします。

ここから弥生会計形式に加工していきます。

「取引日付」「借方金額」「貸方金額」「摘要」のコピペ

弥生インポート形式のエクセルファイルをあらかじめ用意しておきます。さきほど説明した25項目を順番に並べました。

ここに「4.取引日付」「9.借方金額」「15.貸方金額」「17.摘要」、これらをコピーして貼り付けます。(補助は使っていない前提)

ここまでは簡単です。

全部同じとなる必須項目を入力する

次に、「1.識別フラグ」「20.タイプ」「25.調整」、これらを入力します。これらは取引ごとに指定するものではなく、基本的に全て同じになるので下の図(赤字)のように埋めてしまいます。

「2000」は単一仕訳を示していたりと、意味がありますが、説明は省略します。詳しく知りたいときは、こちら(弥生会計Q&A)をご覧ください。

残りの項目は自分で設定する

残りは、「5.借方勘定科目」「8.借方税区分」「11.貸方勘定科目」「14.貸方税区分」です。

勘定科目については、預金が増えれば借方が普通預金、預金が減っていれば貸方が普通預金となります。一つずつ判断していては面倒なので、実際にはIF関数などを活用する必要があります。

税区分は、とりあえず「対象外」にしておけばいいでしょう。(指定してもいいですが)

加工が終わると、下記の青字のとおりとなります。

CSVデータに変換する

弥生会計の必須項目の指定がすべて終わったら、このエクセルファイルをCSVに変換します。便宜上、サンプルのエクセルには番号などを付けていますが、これらを削除しないと正しくインポートができないので注意が必要です。

↓余計な部分をカットしてからCSVに変換して保管します

ここまで終われば、あとは弥生会計でインポート処理をすればOKです。

面倒な手順を簡単にする工夫がある

預金口座のデータを弥生会計に取り込むために、エクセルで加工する手間が必要なことが分かったかと思います。これを手動で毎月やるくらいなら、最初から弥生会計に通帳を見ながら入力したほうが早いと感じます。

手間を排除するには、次のいずれかの方法があります。

1.freeeやマネーフォワードなどにソフトを切り替える
2.弥生会計オンラインに切り替える
2.エクセルの加工を自動化する

freeeやマネーフォワードや弥生オンラインといった連携可能なソフトに切り替えれば、エクセルの加工が必要ありません。でも、新しい操作を覚えないといけないので、新しく操作方法を覚える必要があります。

使い慣れた弥生会計をそのまま使いたいという希望があるなら、次のような工夫をするといいと思います。

仮称)CSVの預金通帳を弥生会計形式にワンクリックで直すテクニック(作成中)

銀行預金CSVを弥生会計に取り込む方法、まとめ

銀行預金のCSVファイルを弥生会計に取り込む方法を説明しました。CSVファイルをダウンロードするだけでなく、弥生会計に合わせて加工する必要があります。勘定科目の設定など、工夫できる余地はありますが、手入力よりは遥かに楽です。ぜひお試しください。

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